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あの「WATARIDORI」を超えるヒットとなったということで、前から気になっていた「皇帝ペンギン」を、やっと観に行ってきました。
この映画は、動物行動学者でもあるリュック・ジャケ監督のもと、製作に5年(撮影時間はなんと8880時間!)をかけた、南極の皇帝ペンギンの壮絶な繁殖活動に密着したドキュメンタリーです。
冬の気配を感じると、皇帝ペンギンたちは住み慣れた海を出て行き、安全な営巣地まで氷上を約100キロもの距離を移動します。マイナス40度、風速250キロの過酷な環境の中、唯一のパートナーを見つけ、産み落とされた一つの卵を、オスとメスは文字通り自らの命を賭して守り続けます。
この映画では子育てが中心となっていますが、動物の懸命に生きる姿には、やはり心を打たれるものがあります。メスは体重が20%も減少(!)させる過酷な産卵をし、メスが卵を産んで雛の食料を獲りに行く間、今度はオスが4ヶ月ものあいだ、寒さに弱い卵を温めながら(その間オスはずっと絶食なのです!)メスの帰りを待つという皇帝ペンギンの生き方には、荘厳さを感じますし、何となくロマンチックにも感じられました。
カメラワークにも驚かされます。水中でダイバーが待ち構えていて、ペンギンたちが水中に飛び込んだり、アザラシ(たぶん)に食べられてしまったり、雛が死んでしまったメスが他のペンギンの雛を横取りしたりなど、びっくりするくらいリアルな映像が次々と目に入ってきます。
フランスで「ディープ・ブルー」「WATARIDORI」を超えるヒットを記録したのにも納得です。
神秘的でロマンティックなペンギンの求愛ダンス、ペンギンの子供たちの愛らしさなどの振る舞いにマッチした、第二のビョーグといわれているエミリー・シモンの音楽も良かったです。
ただ、ペンギンたちを夫婦・親子に擬人化したナレーションには正直がっかり。崇高な動物の生への営みが、ナレーションのせいで何だか安っぽく見えて残念…。もっとも、リュック・ジャケ監督によると、観客に感情移入してもらいたくて、あえて主観的なナレーションにしたそう。まあ、観る方の受け取り方次第なのでしょうね。
これに続けと8月6日から、10年の歳月をかけて、水中を自由に泳ぎまわるイルカの視点で神秘的な世界を映し出したオーストラリア映画「ドルフィン・グライド」が公開されます。
まだご覧になられたことのない方は、一度は動物の映画をご覧になってみてください。動物たちに教えられることがきっとあると思いますよ!
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