August 07, 2005

「皇帝ペンギン」観ました

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皇帝ペンギン

あの「WATARIDORI」を超えるヒットとなったということで、前から気になっていた「皇帝ペンギン」を、やっと観に行ってきました。
 
この映画は、動物行動学者でもあるリュック・ジャケ監督のもと、製作に5年(撮影時間はなんと8880時間!)をかけた、南極の皇帝ペンギンの壮絶な繁殖活動に密着したドキュメンタリーです。
 
冬の気配を感じると、皇帝ペンギンたちは住み慣れた海を出て行き、安全な営巣地まで氷上を約100キロもの距離を移動します。マイナス40度、風速250キロの過酷な環境の中、唯一のパートナーを見つけ、産み落とされた一つの卵を、オスとメスは文字通り自らの命を賭して守り続けます。
 
この映画では子育てが中心となっていますが、動物の懸命に生きる姿には、やはり心を打たれるものがあります。メスは体重が20%も減少(!)させる過酷な産卵をし、メスが卵を産んで雛の食料を獲りに行く間、今度はオスが4ヶ月ものあいだ、寒さに弱い卵を温めながら(その間オスはずっと絶食なのです!)メスの帰りを待つという皇帝ペンギンの生き方には、荘厳さを感じますし、何となくロマンチックにも感じられました。
 
カメラワークにも驚かされます。水中でダイバーが待ち構えていて、ペンギンたちが水中に飛び込んだり、アザラシ(たぶん)に食べられてしまったり、雛が死んでしまったメスが他のペンギンの雛を横取りしたりなど、びっくりするくらいリアルな映像が次々と目に入ってきます。
 
フランスで「ディープ・ブルー」「WATARIDORI」を超えるヒットを記録したのにも納得です。
 
神秘的でロマンティックなペンギンの求愛ダンス、ペンギンの子供たちの愛らしさなどの振る舞いにマッチした、第二のビョーグといわれているエミリー・シモンの音楽も良かったです。
 
ただ、ペンギンたちを夫婦・親子に擬人化したナレーションには正直がっかり。崇高な動物の生への営みが、ナレーションのせいで何だか安っぽく見えて残念…。もっとも、リュック・ジャケ監督によると、観客に感情移入してもらいたくて、あえて主観的なナレーションにしたそう。まあ、観る方の受け取り方次第なのでしょうね。
 
これに続けと8月6日から、10年の歳月をかけて、水中を自由に泳ぎまわるイルカの視点で神秘的な世界を映し出したオーストラリア映画「ドルフィン・グライド」が公開されます。
 
まだご覧になられたことのない方は、一度は動物の映画をご覧になってみてください。動物たちに教えられることがきっとあると思いますよ!
 

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この記事へのコメント
infociergeさま、こんばんは!
子供が産まれてからというもの、親子もののストーリーに弱いんですよ…私。
弱いからこそ観てしまうのですが。(笑)
Posted by mikijo at August 08, 2005 01:49
>神秘的でロマンティックなペンギンの求愛ダンス
知りませんでした。

ペンギンは、夜、じっと待ってわさわさやってくるのを見たことはあるのですが
(スッゴク可愛カッタ!!)
・・・
>ペンギンの求愛ダンス・・・
観に行きたくなりました!!
Posted by 和木 珠永:☆しあわせになるッ☆〜知ると知らないでは大違い?! at August 08, 2005 02:02
>mikijoさん、こんにちは!

今まで感動された動物映画史(?)を塗り替えるものだと思います。
是非ご覧になってくださいね。

>和木さん、こんにちは!

すっごく可愛いし、ペンギンの求愛ダンスは音楽と合わさってとっても素敵です。是非映画館で観ていただきたいです。
Posted by インフォシェルジュ at August 08, 2005 06:56
こんにちは!!
先日、渋谷で映画を観たときに、この映画の
宣伝をみました。
今日のコメントを読んで、観たくなりましたよ!!
Posted by ビジネスノウハウ大学・内田拓男 at August 08, 2005 11:18
うわ〜、かわいいですね。
自然は美しいですけど、とても厳しいので、
見ていて、たくさん泣いちゃいそうです。
ペンギンにとっては、当たり前のこと
かもしれませんけれど。

この写真、とってもかわいくて、お部屋に
飾っておきたいです。

Posted by Rumi at August 08, 2005 20:23
Rumiさん、お久しぶりです!

ペンギンにとってあたりまえなのでしょうけれど、
こんなに過酷なものだとは思いませんでした。
メスからオスに卵を渡すときに誤って割ってしまって、立ち尽くす夫婦ペンギン...などうるっとくるシーンが多かったです...。
ウィーンでも上映されているのでしょうか?
Posted by インフォシェルジュ at August 08, 2005 20:35
この映画もおもしろそうですね。

新宿でやっているので、
どうしようかと思っていました。
観た方がよさそうですね。
Posted by 栗原敏彰 at August 09, 2005 01:16