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この本は、従来の哲学的、あるいは “気持ちのもちよう”的なアプローチの幸せ本ではありません。
「幸せの公式」(人生を楽しむ“脳力”を育てましょう)は、論理的であることが第一に求められているドイツで大ベストセラーになった本です。
“不幸”については昔から研究されており、この20年間で、怒りや不安、挫折感、虚脱感などの感情については、多くの事実がわかり多くの患者を苦しみから救っていますが、“幸せ”については、長い間だれひとりとして研究の必要性を感じていなかったそうです。
最近になってやっと脳科学者たちが快い感情にも関心を向け始め、ごくわずかの間にこの研究は驚くほど進歩しました。それは、ものを考えたり感じたりしているときの脳を観察できるようになったのが理由だそうです。
「幸せの公式」は科学的なアプローチで、不幸でない状態と幸せはどう違うのか?幸せは遺伝的なものによるのか?幸せに恵まれると、怒りは消えるのか?幸せな瞬間を長引かせることはできるか?富は幸せにしてくれるか?最高の幸せとは何か?などを解明していきます。
もともと人間は、太古の昔より、危険に晒されることが多かったため、危険から身を守ることが本能的に最優先され、その名残りとして、幸せよりも不幸せを敏感に感じるように出来ているそうです。
よく“辛いときでも表情(つまり顔の筋肉)だけでも微笑んでいれば、幸せな気分になる”と言われていますが、それには科学的な根拠がないとこの本で証明されています。やはり本当の微笑みでないと喜びが感じられないそうです。私は今までは辛いときでも無理に笑おうと心がけていましたが、脳はそんなことにだまされるほど単純ではないそうです…。
また、よく女性誌などで“悲しいときは、思いっきり泣いたほうがいい”と書かれていますが、それも科学的には根拠がなく、思い切り泣くことは、落ち込みを助長するそうです。怒りを発散させたほうがいいという定説も科学的には誤りで、怒りをさらにつのらせる結果になるそうです。脳はボイラーのような単純なものではないからだそうです。
科学的に証明された“直感”について、スポーツは健康だけでなく幸せにも良いということ、“幸せ”と“満足感”の違い、知覚を研ぎ澄ますことがなぜいいか、情動(エモーション)と感情(フィーリング)の違い、不幸と幸せは対立していない、何故“なんとなく好き”“虫が好かない”という感じを抱くのか、など極めて興味深い多くの事実が明らかにされます。
この本では上記のような最新の脳科学研究をもとに、脳の働き、幸せを理解し場所も時も選ばない幸せを感じる脳のトレーニングの具体的な方法を学べます。
学問的な裏づけをもっての“幸せ”という概念の解説は、刺激的ですし、読み物としてもすごく面白いですよ。
この本から自分にあった「幸せの公式」を見つけませんか?