「シェ・イノ」で修行された渡辺康次郎氏が独立して、昨年12月にオープンしたフレンチ「アンプレッション」に行ってきました!
場所は、広尾商店街の突き当たりを左に曲がって20〜30メートル程進んだ左側。隣には「アクアパッツア」、斜め向かいには「アッカ」と、近くには有名どころのお店が。こじんまりとした、素朴な感じの店構えで、看板が掲げられているのですぐにわかります。
このお店のコンセプトは「いつでも気楽に立ち寄れる、食堂的なレストラン」だそう。
コンセプトどおり、シンプルでウッディなデザインの店内は、フレンチにしてはカジュアルかつ落ち着いた雰囲気。カウンター、テーブル席、奥には個室があり、用途に応じて使い分けできそう(実際、私が行ったときには、カウンターで一人で飲んでいる男性、ビジネスマン風の二人組、男女のカップル、個室に女性のグループと、バラエティに富んだお客構成でした)。キッチンが見える小窓がお洒落でした。
お料理は2,900円、3,800円、5,500円の3コース。今回は5,500円(アミューズ、前菜、お魚料理、お肉料理、デザートでこのお値段!)のコースをオーダーしました。
しかもこのお店はサービス料を取りません!お料理で勝負しようというシェフの意気込みを感じました。
前菜のメニューが魅力的で、どうしても1つだけを選べず、思わず“鴨のコンフィのサラダ 温泉卵添え”と“ホワイトアスパラのトリュフソースがけ”の二つを頼んでしまいました(笑)。
お魚料理は“赤座海老と山芋のムース 舌平目包み”、お肉料理は“牛舌肉の赤ワイン煮込み”をお願いしました。メニューのチョイスは多くないのですが、“太刀魚とレンズ豆のミルフィーユ赤ワイン風味”や“子羊のグリエ香草バターソース”など、選ぶのに苦労するようなお料理が並んでいました。
お味の方は、どれも本格的なもの。ビジュアル的にも楽しい盛り付けで、ソースや調理法にも技巧がこらされているのが分かります。フランス料理にしてはバターの味が控え目な印象で、それほどこってりしていないところが、私には好感の持てるお味でした。
ワインはボトルで1万円以下のものが殆どと、嬉しいお値段。ちょっと奮発してオーダーした“ピュリニーモンラッシェ2002年”でも9,800円でした。
デザートの“りんごのミルフィーユ タルトタタン風”は、粗く重ねたパイと焼きりんごのプレゼンテーションが可愛らしく、ほどよい甘さで美味しくいただけました。
このお店のすごいところは、「お客様のニーズに応えるような柔軟性のある料理を目指したい」とのシェフの想いから、夜10時を過ぎるとお客さんのわがままを聞いたオーダーができるところなのです!「一皿で野菜をたっぷり食べたい」だとか「メニューにはないけれど、こんなパスタ作ってほしい」などの願いを、シェフが実際のお料理にしてくれるそうです(今度は私もぜひお願いしたいと思います!)。
ディナーはもちろん、ランチもお安いですし(1,200円から)、ラストオーダーが遅めの24:00(しかも22:00以降はわがままオーダー可能)と、本当に使い勝手の良いお店。押さえておいて、絶対に損はないと思いますよ!
<アンプレッション>
住所:東京都渋谷区広尾5−17−11アーパス広尾1F
TEL:03(5795)0228
営業時間: 11:45〜14:00、18:00〜24:00 日曜定休
サービス料: 無し
ランチ1200円〜、ディナー2900円〜
ワイン G700円〜、B3500円〜、持込料1本1500円
席数: 22
個室: 1室(6名)